非常用トイレセット(携帯トイレ) 何日分必要?
編集スタッフ:山田
防災用品メーカーとしてお客様からよくお問い合わせいただくのが
何個入りを買えばいいのか、4人家族だと何個か、という内容です。
内閣府発行のガイドラインでは最低でも3日、可能であれば1週間分の備蓄を推奨しています。
こちらは食料や水と同様に、ライフラインが復旧するまでの期間を想定した目安です。
□個人での備蓄の場合
災害発生後の最初の3日間(72時間)は、初動期と呼ばれ、救助活動が優先され、物資や支援が十分でない状況です。
自力で初動を乗り切る準備が求められています。
災害初動を個人で乗り切るため最低でも3日分、できれば7日分の
非常用トイレセット(携帯トイレ)を備蓄しておきましょう。
具体的には、大人1人につき1日に7回程度(多め)の排泄を見込んでおくといいでしょう。
※5回と記載されている場合もありますが、足りないよりも余るほうがストレスにならず安心です。
つまり、1日7回×3日分で21セット、1週間分だと49セットほどになります。
たとえば、家族4人で1週間分を備える場合、約200セットが必要になります。
□避難所としての備蓄の場合
市区町村や企業での備蓄の場合は
内閣府発行のトイレに関するガイドラインに数量が定められています。
https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/pdf/1604hinanjo_toilet_guideline.pdf
避難者人数200人の施設の場合、100人×5回×3日として
1,500回分の備蓄が必要です。
また「便器の数量」に関しても確保が求められており
災害発生当初は避難者約50人に対しトイレ1基が推奨されています
ので、避難者200人の場合は4基のトイレ便器が必要となります。
そのほか、ルールの周知・掲示や防犯対策など細かな対策項目の記載がありますのでしっかりとガイドラインを確認の上準備をしましょう。