非常用トイレ(携帯トイレ)の選び方

編集スタッフ:山田

 

 

 

 

 

 

地震や水害などの災害時、また渋滞中の車内や登山・アウトドアといった場面では、トイレの確保が難しくなることがあります。

 

そんなときに役立つのが「携帯トイレ(凝固剤と排泄袋のセット)」です。

携帯トイレは非常時に欠かせないアイテムですが、種類が多く、選び方に迷う方も多いでしょう。

 

ここでは、商品選びの際に特に注目したい3つのポイントをご紹介します。

 

 

 

 

まず重視したいのが信頼性です。

災害時に使うものだからこそ、品質に対する信頼は最も重要です。

 

残念ながら防災用品という特性上、災害時しか使用されないため

防災士監修と記載ありながらも名前や活動歴が一切情報がなかったり、

安価ですが低品質、といった商品が多く出回っています。

 

製品の安全性や使用感、耐久性に関する情報は、メーカーの公式サイトや防災用品比較サイト、口コミレビューなどから得られますので確認するようにしましょう。

 

 

 

次に注目すべきは凝固剤の性能です。

凝固剤の1回あたりの内容量が重要で、メーカーにより1回5g~12g程度と大きく差があります。

 

凝固剤量が少ないメーカーは、口コミに「固まらない」など意見が見られますので凝固剤内容量には着目するようにしましょう。

また、除菌性能・消臭性能も重要な判断要素になります。

 

 

 

最後に重要なのが、実際の災害時を想定した同梱物です。

例えば、トイレの溜り水で排泄袋が濡れてしまうことを防ぐための「便器カバー」や、排泄後に手が汚れることを防ぐための「使い捨て手袋」、さらには使用方法が記載された説明書きなどが分かりやすく記載されていると、いざというときに安心です。

 

災害時には水や電気が使えないことを前提に、なるべく「手間なく清潔に使える構成」になっている製品を選びましょう。

 

 

 

 

携帯トイレは、食品や水と違い必要性がわかりにくいですが、いざというときに「備えていてよかった」と実感できるアイテムです。

 

信頼性、凝固剤の性能、実用的な同梱物という3つの視点から、自分や家族に合った製品をしっかり選んでおくことが、安心への第一歩です。