簡易トイレの正しい捨て方|家庭でできる衛生的な処理と注意点

 

災害や断水時のトイレ対策として、簡易トイレや携帯トイレを備えているご家庭も多いでしょう。でも、いざ使ったあと「どうやって捨てればいいの?」と悩む方も少なくありません。

 

この記事では、家庭で衛生的に処理できる正しい手順と、自治体で確認しておきたいポイントを紹介します。

 

簡易トイレの捨て方は「可燃ごみ」が基本

 

使用後の簡易トイレや携帯トイレは、多くの自治体で「おむつなどと同じ可燃ごみ」として処分可能です。ただし、自治体によって分別ルールが異なるため、必ずお住まいの地域のルールを確認しておきましょう。

 

災害時は収集体制が変わることもあります。「燃やせるごみ」「衛生ごみ」など、通常と違う区分で扱われるケースもあるため、一度確認しておくと安心です。

 

簡易トイレの捨て方の手順

 

ステップ1|水分をしっかり固める

 

排せつ後は、凝固剤をふりかけて水分が残らないようにしっかり固めましょう。

 

もし凝固剤が足りない場合は、新聞紙やペット用シートを重ねて吸収させるのもおすすめです。液体が残るとにおいや衛生トラブルの原因になるため、ここが一番のポイントです。

 

ステップ2|袋の口をしっかり結ぶ

 

空気を抜きながら袋の口を固く結び、防臭袋や二重袋を使うとにおい対策にもなります。

 

作業時は手袋を着け、使用後はすぐに手を洗いましょう。

 

ステップ3|自治体ルールに沿って可燃ごみへ

 

処理が終わった袋は、指定のごみ袋に入れて可燃ごみとして出します。

 

自治体によっては、袋に「し尿ごみ」や「トイレごみ」と書くよう求めているところもあります。この表記をしておくことで、回収作業者が中身に触れてしまうリスクを防げます。

 

収集日まで保管する場合は、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置いておきましょう。高温多湿の場所を避けることで、においや虫の発生も防げます。

 

捨てる前にチェック!自治体ルールの確認ポイント

 

簡易トイレのごみ出し方法は、地域によって細かなルールが異なります。普段のごみと同じ扱いの場合もあれば、衛生面の配慮が必要な「特別区分」として分けられていることもあります。

 

【確認しておくと安心な3つのポイント】

 

▶分類区分

「可燃ごみ」か、「衛生ごみ」など区分を確認。

 

▶袋の種類

「透明・半透明の袋指定」や「指定袋の使用」など、袋のルールをチェック。

 

▶表記ルール

「し尿ごみ」「トイレごみ」と袋に書く指定があるかを確認。明記することで、回収作業者が安全に作業できます。

 

正しい捨て方を確認して、安心の備えを

 

簡易トイレや携帯トイレは、「使う」だけでなく「使った後のこと」まで備えておくことが大切です。

 

手順と地域ルールを知っておけば、もしものときも慌てず、衛生的に安心して過ごせます。いざというときに迷わないように、「捨て方」も家族で確認しておきましょう。

 

 

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