小学生向けの防災グッズ|リュックの中身リストと子どもの心を守る「お守り」の作り方

災害が起きたとき、必ずしも子どもと一緒に避難できるとは限りません。
もし、逃げる途中ではぐれてしまったら……。
そう考えると、家族で一つの大きなリュックを共有するのではなく、子ども専用の防災リュックを作っておくことが大切です。
中学生以上になれば大人用と同じものでも大丈夫ですが、小学生の場合はまだ体が小さかったり、大人以上にストレスを感じやすいので、防災グッズにも工夫が欠かせません。
この記事では、小学生の子どもに持たせるべき防災リュックの「本当に必要なものリスト」をご紹介します。さらに、被災経験のある防災士・しほママがおすすめする、避難先で子どもの心を守る「お守り」の作り方もあわせてお伝えします。
小学生向けの防災グッズは何を入れる?本当に必要なものリスト

小学生の防災リュックを作る際は、軽さを最優先にしましょう。
子どもが背負うのに望ましい重さの目安は、アメリカの研究などでも「体重の10〜15%程度」と言われています。
※小学校1~3年生の平均体重25㎏→望ましいリュックの重さ2.5㎏~3.7㎏くらい
それ以上の重さのリュックを背負わせてはいけないというわけではありませんが、重ければ重いほど、ストレスになりますし、走って逃げる時には重荷になってしまいます。
だからこそ、欲張らずに最低限のアイテムだけにしたり、なるべく軽いもので代用したりするなどの工夫が必要です。
飲料水と非常食
重さのネックになりがちな水と食料は、子どもが持ち歩けるよう、量を調整しましょう。
低学年であれば、500mlのペットボトル1〜2本と、ゼリー飲料やカロリーメイトなど、軽くてすぐにエネルギーになるものがおすすめです。また、子どもが気に入っているお菓子も入れておくと、災害時のストレス軽減につながります。
携帯トイレ
子どもは、災害時の暗くて臭い共用トイレを怖がり、限界まで我慢して体調を崩したり、おもらしをしてしまったりすることもあります。リュックには必ず携帯トイレを入れておきましょう。
選ぶ際のポイントは、臭いが漏れないことと、すぐに固まること。
『Qbit いつでもどこでも携帯トイレ』のように、強力な凝固剤でサッと固まり、専用の防臭袋でニオイを完全にシャットアウトできるものだと安心です。

防寒具・雨具(アルミシートやポンチョ)
ランドセルの上からでも羽織れるような大きめのポンチョやレインコートが必須です。
また、毛布の代わりになる「アルミブランケット」は、軽くてかさばらない最強の防寒具になります。
ヘッドライト
懐中電灯を持たせると、転んだ時に手をつくことができず、大きな怪我につながりかねません。
両手が使えるように、頭につけたり、首から下げたりできる「ヘッドライト」や「ネックライト」を選びましょう。
衛生用品・救急セット
避難時は瓦礫などで手足をすりむいてしまうこともあるでしょう。
使い慣れたサイズの絆創膏を多めに。また、断水時に手や体を拭けるウェットティッシュや除菌シートも用意しましょう。
着替え
下着、靴下、Tシャツなどを1〜2セット。
そのまま入れるとかさばるので、ジッパー付きのビニール袋や衣類圧縮袋に入れて空気を抜き、ペタンコにしてからリュックに詰めましょう。
パーソナルカード
災害時、はぐれてしまった時に備えて、以下の内容を書いたメモ(パーソナルカード)があるとよいでしょう。
- 子どもの名前
- 住所
- 親の名前と連絡先
- 血液型
- アレルギーや持病など
普段はしっかりしているお子さんでも、災害時には大きなストレスがかかり、自分から話せなくなってしまうことも考えられます。
特に、アレルギーや持病がある場合、子どもが自分で説明するのは難しいので、しっかりと書いておきましょう。
防犯ブザー
防犯対策として、子どもを守る防犯ブザーは必須です。
リュックの肩ベルトなど「すぐに引っ張れる場所」にしっかりつけておきましょう。
必需品にひと工夫。子どもの心を守る「お守り」アイテム

子どもは、大人以上に強いストレスを感じます。いざという時に安心できる、心のお守りを用意してあげましょう。
パーソナルカードを「お守り」にする魔法の工夫
必需品リストで紹介した「パーソナルカード」。ただリュックのポケットに入れるだけでなく、100円ショップで買える「濡れないカードケース」等に、次のアイテムと一緒に詰めてみてください。
▶家族の写真(裏に親からの励ましのメッセージを添えて)
お父さんやお母さんの写真やメッセージは、パニックになった子どもの心を落ち着かせ「家族の絆のお守り」になります。
「お菓子」や「おもちゃ」で不安を和らげる工夫
「普段から食べ慣れている好きなお菓子」や「気を紛らわせるおもちゃ」は、極度の緊張状態にある子どもの心をホッと休ませてくれます。
さらにひと工夫して、お菓子のパッケージに「大丈夫!必ず迎えに行くからね」といったメッセージやイラストを書いておきましょう。お子さんも、心細くて泣きそうな気持ちをこらえて、ひと踏ん張りできるかもしれません。
子どもの成長に合わせて、一緒に防災グッズを用意しよう

子ども用の防災リュックは、一度作ったら終わりではありません。
子どもの成長は早いので、「いざという時に服のサイズが合わなかった」「好きなお菓子が変わっていた」ということがよく起こります。
半年に一度、例えば「防災の日」や長い休みのタイミングなどで、ぜひお子さんと一緒にリュックの中身を確認してみてください。
「このお菓子、まだ好き?」「防犯ブザーはちゃんと鳴るかな?」「メッセージ、一緒に書こうか」と会話しながら見直す時間が、そのまま家族の大切な防災対策になります。
いざという時、親の祈りと工夫が詰まった「お守りリュック」が、お子さんの心と体をしっかり守ってくれるはずですよ。
【監修】防災士・柳原志保(しほママ)

東日本大震災での被災経験から、「本当に現場で使える」にこだわってQbitシリーズの開発を監修。「食べ物は我慢できても、トイレは我慢できない」——。開発に込めたしほママの想いとストーリーはこちら。