家族4人分の防災グッズ|備蓄量の目安と持ち出し用防災リュックの中身

家族4人分の防災グッズを用意するときは、「家に置いておく備蓄」と「逃げる時に持ち出す防災リュック」をしっかり分けて準備するのが基本です。
すべてを一つにまとめようとせず、用途を分けることで、いざという時も慌てずに行動できます。
この記事では、家族4人で最低限必要な備蓄量の目安と、持ち出し用防災リュックの中身を年齢別で、分かりやすく解説します。
家族4人分の最低限必要な「備蓄量」の目安

災害が起きてすぐに救援物資は届きません。そのため、自宅で過ごすための備蓄が必要です。
3日分、できれば1週間分を自宅で過ごすための備蓄を用意しましょう。
家族4人分となるとかなりの量になりますが、ローリングストックで備えておけば、わざわざ準備する必要はありません。まずは、普段使っているものを多めにストックしておきましょう。

家族4人で3日分を用意する場合、以下の量が目安になります。
飲料水|約36リットル
水は「1人1日3リットル」が目安。
家族4人×3日分で、最低でも36リットル(2リットルペットボトル18本分)が必要になります。
非常食|約36食分
食料は「1人1日3食×4人×3日分=36食分」が最低ラインです。
すべてを乾パンなどの「非常食」で揃えるのは大変なので、普段から食べているレトルトカレー、パスタ、日持ちするお気に入りのお菓子などを多めに買い置きし、食べた分だけ買い足す「ローリングストック」を活用しましょう。
携帯トイレ・簡易トイレ|約200回分
水や食料以上に深刻なのが「トイレ問題」です。
4人家族であれば、約200回分の非常用トイレが必要です。

「そんなにたくさん!?」と驚くかもしれませんが、地震などの災害が起こると、水道管の破損や停電により、自宅のトイレが一切流せなくなります。過去の大規模災害では、上下水道の復旧に1ヶ月以上かかった地域も珍しくありません。
「じゃあ避難所に行けば……」と思っても、避難所に仮設トイレが届くまで1週間以上かかったケースも多く、劣悪なトイレ環境を我慢して体調を崩してしまう人が後を絶ちません。
また、災害時は寒さや極度のストレスで、普段よりお腹を壊しやすくなります。
そのため、非常用トイレは少し多めに「1人1日7回×7日分」で計算するのが安心なのです。つまり、家族4人なら約200回分の備えが必要になります。
「200回分なんて収納する場所がない」と思う方もいるかもしれませんが、収納しやすいものを選べば大丈夫。
例えば『Qbit いつでも簡単トイレEX+超強力消臭』なら、A4サイズの箱に50回分がぎっしり。本棚の隙間やトイレの吊り戸棚などにスッキリ収まります。

カセットコンロ・日用品など|常に1〜2パック多めに
水・食料・トイレ以外にも、停電や断水が長引いた場合に備えて以下の日用品をストックしておきましょう。
カセットコンロとガスボンベ
温かい食事が食べられるだけで、家族のストレスが大きく軽減されます。冬場は暖房代わりにも。
トイレットペーパー・ティッシュペーパー
食器の汚れ拭きやちょっとした掃除など多用途に活躍します。
ウェットティッシュ・手指消毒液
断水時は手洗いや入浴ができないため、多めにストックしておくと安心。
キッチン用ラップ・紙皿
お皿にラップを敷いて食べれば、洗い物が出ず水を節約できます。
中身が見えない黒いゴミ袋
トイレゴミや女性の衛生用品を捨てるのに必須です。
常備薬・お薬手帳のコピー
しばらく病院に行けないことを想定し、常に1〜2週間分多めに。
生理用品・おむつ
生理用品はストレスによる急な出血に備えて1〜2サイクル分を。おむつは常に1〜2パック余分に備えておくと安心です。
これらは、普段から「常に1〜2パック多めにストック(ローリングストック)しておく」という意識を持つだけで立派な備えになります。
持ち出し用防災リュック【年齢別の作り方】

自宅で過ごせないときのために、「逃げるためのリュック」も準備しましょう。逃げるための持ち出し用防災リュックは、家族で1つの大きな袋にまとめるのではなく、「一人につき一つ(人数分)」を用意するのが基本です。
自分でしっかり歩けるようになる3〜4歳頃からは、防災教育と安心感のために、子ども専用の小さなリュックを持たせてあげましょう。年齢別に「誰が・何を・どれくらい持つべきか」の詳細は、以下の記事を参考にしてみてください。
大人・中学生の防災リュック(基本の備え)
中学生以上になれば、大人と同じように基本の防災リュックを背負うことができます。水や食料、ライト、携帯トイレなどの基本セットをバランスよく詰めましょう。
【詳細記事】【防災士監修】防災グッズで本当に必要なものは?最低限備えるべきリスト一覧と選び方
女性の防災リュック
ママや、中学生以上の女の子のリュックには、基本のセットに加えて生理用品や中身が見えない防臭袋など、女性ならではの衛生用品をプラスしておくことが大切です。
【詳細記事】女性の防災グッズ|いざという時に困らない、本当に必要なものリスト
小学生の防災リュック
小学生のリュックは「逃げるための軽さ」が最優先。1日分の水・食料と、家族の写真や連絡先を書いた「お守り」を入れて、子どもの心を守る防災リュックを作りましょう。
【詳細記事】小学生向けの防災グッズ|リュックの中身リストと子どもの心を守る「お守り」の作り方
幼児の防災リュック
就学前の子どもも、自分で小さなリュックを背負って歩いたり走ったりできるのであれば大丈夫。ただ、水などの重たいものではなく、本人の心を落ち着かせるグッズを入れるのが基本です。
お気に入りのおもちゃや好きなお菓子などの「心を落ち着かせるためのグッズ」と、はぐれた時のための「パーソナルカード(連絡先メモ)」、「おむつ」などを入れて作りましょう。
【詳細記事】乳幼児向けの防災グッズ(準備中)
家族みんなで「もしも」の備えを話し合おう

家族4人の防災グッズは、「自宅の備蓄」と「持ち出し用の防災リュック」を分けて準備するのが基本です。
全てを大人が抱え込むのではなく、年齢に合わせて一人一人の防災リュックを作りましょう。家族で準備すれば、みんなの防災意識も高まります。
防災の日や衣替えのタイミングで、ぜひ、備えを見直してみてくださいね。
【監修】防災士・柳原志保(しほママ)

東日本大震災での被災経験から、「本当に現場で使える」にこだわってQbitシリーズの開発を監修。「食べ物は我慢できても、トイレは我慢できない」——。開発に込めたしほママの想いとストーリーはこちら。