防災グッズの置き場所の正解は?もうどこに置くか迷わない目的別の収納術

防災グッズを家族分揃えたものの、「かさばってしまい、家の中のどこに置くか迷っている」という方は多いのではないでしょうか。
「見えるところには置きたくないし、とりあえず押し入れの奥にしまっておく」という選択は、いざという時に使えない可能性が高く、おすすめしません。
防災グッズは「逃げるための持ち出しリュック」と「家で避難生活をするための備蓄品」で分けて備えるのが正解です。
要注意!防災グッズの「NGな置き場所」

防災グッズは、いざというときに使えることが大切です。
まずは絶対に避けるべき3つのNGな置き場所をチェックしましょう。
① 押し入れやクローゼットの奥
防災グッズは、普段から使うものではないので、押し入れやクローゼットの奥にしまいこみがちです。
しかし、押し入れやクローゼットの奥にしまってしまうと、いざというときに使うことができません。
たとえば、地震の揺れで家具が倒れたり、扉が歪んで開かなくなったりすることも考えられます。一番必要な時に取り出せなくなってしまうのです。
② 玄関の床への「直置き」
玄関は持ち出しに便利ですが、床に直置きするのはやめましょう。
なぜなら、台風や大雨による浸水被害が起きた際、一番最初に水に浸かってしまうのが玄関であることが多いからです。水に濡れてしまっては、中身が使えなくなってしまいます。
玄関に置きたい場合は、必ず棚の上などに配置しましょう。
③ 「1階のリビング収納だけ」など一箇所へ集中して置く
備蓄品をどこか一つの部屋や収納にすべてまとめてしまうのも危険です。
たとえば、「すべて1階」に置いていると水害で浸水した際にすべてダメになり、逆に「すべて2階」だと地震で階段が塞がった場合に取りに行けません。
また、子どもがいるご家庭など家族の人数が多い場合、水や食料、トイレなどの備蓄量はかなりのボリュームになります。これらを1つの収納に入れるのはスペース的にも厳しいですよね。
そのため、家の中の複数箇所に分けて、分散して置いておくのが、災害の種類を問わずリスクを減らせる正しい置き場所です。
防災グッズはどこに置く?目的別おすすめの置き場所

まず、防災グッズは、
- 1次避難:命を守るために逃げる
- 2次避難:家や避難所でしのぐ
という、2つの目的に分けて備えるのが基本です。
この目的の違いによって、それぞれ何を揃えるべきか、そして「どこに置くべきか」が明確に変わります。
「そもそも1次避難用と2次避難用で、それぞれ何を揃えればいいの?」という方は、置き場所を決める前に以下の記事で必需品リストをチェックしてみてください。
▶【防災士監修】防災グッズで本当に必要なものは?最低限備えるべきリスト一覧と選び方
それぞれの中身と目的の違いを把握した上で、最適な置き場所を見ていきましょう。
逃げるための「防災リュック(1次避難用)」は玄関や寝室に
地震や火災など「今すぐ逃げる」ための防災リュック(1次避難用)は、1秒でも早く持ち出せる場所に置くのが鉄則です。
そのため、逃げる動線である「玄関の棚」や、無防備な就寝時に被災してもすぐ手が届く「寝室の枕元・ベッド下」などが最適です。
在宅避難のための「備蓄品(2次避難用)」は生活動線に分散させる
水や食料などの、家で数日間過ごすための備蓄(2次避難用)は、日常生活で使う動線上に分散して置くのがベストです。
しまい込まずに目につく場所に置いておくことで、消費しながら買い足す「ローリングストック」もしやすくなり、消費期限切れを防ぐことができます。
【ローリングストック】

【アイテム別】備蓄品の賢い置き場所アイデア

では、具体的にどのアイテムをどこに置けば良いのでしょうか。基本は「実際に使う場所」に置くのが最もスムーズです。
水・食料は「キッチン周辺」
飲料水やレトルト食品、カセットコンロなどは、普段から調理をするキッチンのパントリーや床下収納が最適。
日常的に消費と補充を繰り返すことで、無理なく備蓄を管理できます。
非常用トイレ・日用品は「トイレ・洗面所の棚」
断水時に使う非常用トイレや、トイレットペーパー、からだ拭きシートなどは、トイレの収納棚や洗面所に置くのがよいでしょう。
\コンパクトに収納したいなら/

懐中電灯・スリッパは「寝室の枕元」
夜間の被災に備え、すぐに明かりを確保できる懐中電灯と、割れたガラスから足を守るための底の厚いスリッパ(またはスニーカー)は、必ず寝室のすぐ手が届く場所に置いておきましょう。
防災グッズは適材適所に配置しよう
- 押し入れの奥や床への直置きはNG
- 備蓄品は一箇所に集中させず「分散」させる
- 防災リュックは「玄関・寝室」に置く
- 水や食料、トイレなどの備蓄は「実際に使う場所」へ
防災グッズは、ただ持っているだけでは意味がありません。
「いざという時にどう動くか」をイメージして、アイテムごとに適材適所に配置しておくことで、本当の安心を手に入れることができます。
ご自宅の間取りに合わせて、ぜひ「分散備蓄」を取り入れてみてください。
【監修】防災士・柳原志保(しほママ)

東日本大震災での被災経験から、「本当に現場で使える」にこだわってQbitシリーズの開発を監修。「食べ物は我慢できても、トイレは我慢できない」——。開発に込めたしほママの想いとストーリーはこちら。