乳幼児向け防災グッズの必需品は?かさばる荷物を賢く備蓄するコツ

 

小さなお子さんがいる場合、「大人と同じものが使えない」「とにかく荷物がかさばる」など、防災グッズの準備に悩むことが多いですよね。

 

不安だからとあれもこれも詰め込むと、荷物が大きすぎたり重すぎたりして、子どもを抱っこして逃げられない……なんてことになりかねません。

 

この記事では、乳幼児がいるご家庭に向けて、子どもの年齢別「本当に必要なものリスト」と、かさばる荷物を賢く収納する備蓄のコツを解説します。

 

【年齢別】乳幼児向け防災グッズのチェックリスト

 

まずは、逃げる時にパッと持ち出す「防災リュック(1次避難用)」に入れておくべきアイテムを確認しましょう。

 

0〜5歳(乳幼児全般)で共通して必要なもの

 

サイズの合ったオムツ・おしりふき・携帯トイレ

おしりふきは体拭きにも使えます。トイレトレーニングが完了した幼児でも、暗い仮設トイレを怖がることがあるため、念のためのオムツや携帯トイレがあると安心です。

 

着替え・防寒具

子どもは服が汚れる頻度が高いので、かさばりますが着替えが必須です。断水していると衣服を洗うことができず、汚れたまま着続けることになってしまいます。衛生面を考えても避けたいですよね。

 

季節に合わせた着替えや、体温調節がしやすい防寒着(さっと羽織れるパーカーやポンチョなど)を用意しておきましょう。

 

母子健康手帳・マイナンバーカード(マイナ保険証)

乳幼児に欠かせない母子手帳やマイナ保険証は、普段から外出用ポーチ(0次避難用)にまとめておくのがおすすめです。普段使いしつつ、いざというときはサッとリュックに入れたり、そのまま持ち出したりできます。

 

口腔ケア用品(歯みがきシート・歯ブラシ)

避難所では水が不足し、口内環境が悪化しやすくなります。うがいができない時期は拭き取るだけの歯みがきシートを、お菓子を食べる機会が増える幼児期は歯ブラシを用意しましょう。

 

0〜1歳(授乳期・離乳食期)に必要なもの

 

この時期の子どもは環境の変化に最も弱く、大人のものを代用することができません。以下のアイテムを追加で用意しましょう。

 

液体ミルク・使い捨て哺乳ボトル

水道が止まると粉ミルクを作ったり、哺乳瓶を洗ったりすることができません。常温でそのまま飲ませられる液体ミルクが必須です。

 

ベビーフード(離乳食)

離乳食が始まっている場合は、ベビーフードも用意しましょう。レトルトの離乳食は種類が多いので、普段から少しずつ試して、お子さんが気に入って食べるものを用意しておくと安心です。

 

抱っこひも(おんぶ紐)

避難時に両手を空けるために必須です。避難所でずっと抱っこし続ける親の体力的な負担も減らしてくれます。

 

2〜5歳(幼児期)に必要なもの

 

大人と同じものが少しずつ食べられるようになりますが、環境の変化によるストレスを感じやすい時期です。

 

食べ慣れたお菓子・レトルト食品

非常食の乾パンなどは固くて食べられないことが多いです。普段から食べている好きなお菓子は、エネルギー源と安心感に繋がります。たまには食卓にレトルト食品を使い、食べ慣れておくと安心です。

 

使い慣れたカトラリー(スプーン・フォーク)

避難所で配られる割り箸などではうまく食べられず、食欲不振になる子もいます。普段使っているものがあると安心です。

 

防災のプロ(しほママ)が教える!見落としがちな3つの重要アイテム

 

必需品は揃えたものの、実際の避難所生活では「子どもがぐずって周りの目が気になる」「使用済みオムツの悪臭がストレスになる」といった、親の心をすり減らす問題にぶつかることがあります。

 

ここでは、そんな不安を和らげるため、母親目線でぜひ備えておきたい「3つのアイテム」をご紹介します。

 

①「心のケア」グッズ(おもちゃ・絵本)

 

避難所で親が最も気を揉むのが「子どものぐずり・夜泣き」です。

 

周囲の目が気になって親が疲弊してしまうのを防ぐため、音の出ないおもちゃ、お気に入りの絵本、ぬいぐるみなどを用意しましょう。子どもの心を満たすことが、結果的に親の心を守ることになります。

 

②はぐれた時・親が動けない時の「身元確認カード」

 

災害時は、混雑ではぐれてしまうだけでなく、「親がケガをして子どもの面倒を見られなくなる(誰かに託す)」というケースも想定しなければなりません。

 

名前、生年月日、血液型、アレルギー情報、そして「家族の集合写真」を入れたカードを用意しておきましょう。

 

乳児の場合は衣服にポケットがないことも多いため、いつも持ち歩くおむつポーチに入れておいたり、カードを小さなパスケースに入れて「おしゃぶりクリップ(マルチクリップ)」などで衣服に留めておくのがおすすめです。

 

自分で歩ける幼児なら、衣服のポケットや子ども用リュックに入れておきましょう。

 

③「超強力な防臭袋」(使用済みオムツ対策)

 

断水するとトイレはもちろん、ゴミの回収もストップします。避難所や自宅での避難生活において、何日も溜まった「使用済みオムツの悪臭」は想像以上のストレスになります。

 

一般的なゴミ袋ではなく、ニオイを完全に閉じ込める専用の防臭袋は必ず用意しておきましょう。

 

乳幼児がいる場合の「自宅の備蓄」

 

次は自宅で避難生活を送るための「備蓄(在宅避難用)」についてです。物流やライフラインがストップした状況を想定し、乳幼児の場合は最低でも3日分、できれば1週間分のストックが必要です。

 

家に備えておくべき乳幼児向けアイテム

 

粉ミルク・液体ミルク・水

普段は母乳という場合でも、ストレスで出なくなることに備えてミルクの備蓄は必須です。断水や停電に備え、そのまま飲める「液体ミルク」を多めに用意しつつ、飲み慣れた粉ミルクと調乳用の軟水(赤ちゃん用の水)も一緒に備蓄しておくと安心です。

 

ベビーフード(離乳食)・おやつ

1日3食×3日分以上を目安に。普段から少し多めに購入し、食べながら買い足す「ローリングストック」で備えておきましょう。

 

オムツ・おしりふき

1日に何枚も使うオムツは、すぐに消費してしまいます。こちらも常に1〜2パックは未開封のストックを持っておくよう心がけましょう。

 

防臭袋

ゴミの収集が長期間止まることを想定し、使用済みオムツのニオイを閉じ込める専用の防臭袋は、箱買いしておくと安心です。

 

カセットコンロ・ガスボンベ

離乳食の温めや哺乳瓶の煮沸消毒など、電気やガスが止まった際の熱源としてあると安心です。

 

防災グッズの収納スペース問題と解決策

 

小さなお子さんがいる場合、オムツやミルクなど、かさばるものが多いため、防災グッズの収納場所に困るという方も多いのではないでしょうか。

 

子どもの荷物を減らすことはできないため、「大人の備蓄品をコンパクトにする」というのが収納のコツです。

 

例えば、トイレの備蓄として必須の簡易トイレや携帯トイレ。家族分を用意するとかなりの数が必要になります。

 

Qbitの『いつでも簡単トイレ』なら、家族が数日過ごすのに十分な量が「A4サイズ・厚さわずか数センチの箱」に収まります。本棚やちょっとした隙間に収納できるため、浮いたスペースに、かさばるオムツやミルクをたっぷりと備蓄することが可能になります。

 

また、Qbitの『いつでも簡単トイレ』には強力な防臭袋がセットになっています。大人の排泄物のニオイをしっかり閉じ込めるよう設計された防臭袋は、赤ちゃんや幼児の使用済みオムツの処理にも絶大な効果を発揮します。

 

いざという時、簡易トイレの袋をオムツ用のゴミ袋として活用できるため、一石二鳥です。

 

 

子どもはあっという間に成長します。乳幼児期を過ぎて「小学生」になったら、備蓄の形もアップデートが必要です。

 

【関連記事】小学生向けの防災グッズ|リュックの中身リストと子どもの心を守る「お守り」の作り方

 

家族全員の防災セットも定期的に見直そう

 

乳幼児の防災グッズは「半年」を目安に見直すのが理想です。「服のサイズが合わない」「ミルクを卒業した」など、成長による変化をこまめにチェックしましょう。

 

子どもを守るためには、親自身が健康で生き残ることが大前提です。子どもの備えと一緒に、パパ・ママを含めた「家族全体」の備えも再度確認しておきましょう。


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【監修】防災士・柳原志保(しほママ)

 

東日本大震災での被災経験から、「本当に現場で使える」にこだわってQbitシリーズの開発を監修。「食べ物は我慢できても、トイレは我慢できない」——。開発に込めたしほママの想いとストーリーはこちら。

 

防災と暮らしをつなぐ——防災士しほママの想い