地震の防災グッズで本当に必要なものは?自宅避難に備えておくべきもの

 

大きな地震に備えて、防災リュックを用意したものの、そのまま押し入れの奥にしまいっぱなしになっていませんか?

 

実は、地震の備えにおいて一番大切なのは「本当に必要なもの」が「すぐに使える状態」で手元にあることです。

 

特に、大地震の際は、避難所ではなく、そのまま自宅で過ごす「在宅避難」となるケースが多いため、自宅での水や食料、そしてトイレの備えが必須です。

 

地震は「在宅避難」を想定しよう

 

台風など事前に予測できる災害とは違い、地震は突然やってきます。

 

家屋の倒壊リスクや火災の危険がない限り、プライバシーが守れてストレスの少ない「自宅での避難(在宅避難)」が基本となります。

 

しかし、家は無事でも「電気・水道・ガス」などのライフラインが止まってしまうのが地震の恐ろしいところです。持ち出し用の防災リュックだけでなく、自宅で数日間を乗り切るための「備蓄」が不可欠になります。

 

地震の備えで本当に必要な防災グッズ

 

防災グッズは、あれもこれもと詰め込むと管理が大変になり、いざという時に使いこなせません。まずは絶対に必要なものをチェックしましょう。

 

① 飲料水・非常食・カセットコンロ

 

最低3日分、できれば1週間分の水と食料を備蓄しておくと安心です。

 

また、カセットコンロとガスボンベがあれば、停電時でも温かいお湯を沸かしたり、レトルト食品を温めたりすることができます。温かい食事は、不安な避難生活の中で大きな心のケアにつながります。

 

飲料水や非常食となるレトルト食品は、普段からローリングストックを心掛けていると、無理なく備えられます。

 

② 非常用トイレ(簡易トイレ・携帯トイレ)

 

断水すると、水洗トイレは全く使えなくなります。災害時は普段より多く見積り、1日に約7回トイレに行くと想定して、必要な量を備えましょう。

 

家族4人なら1日で約28回、1週間で196回分もの非常用トイレが必要です。

 

▼備蓄数について詳しく知りたい方はこちらもチェック

【関連記事】非常用トイレの備蓄、何日分あれば安心?「3日では足りない」理由と家族分の計算式


【マンションにお住まいの方へ:重要な注意点】

 

大地震の直後は、もし水道から水が出ていても「絶対にすぐトイレを流してはいけない」のが鉄則です。見えない地下の配管が破損している場合があり、無理に流すと下の階で汚水が逆流するなどの大きなトラブルに繋がる恐れがあります。

 

▼詳しくはこちら

【関連記事】断水・災害時、マンションでトイレを「流してはいけない」理由。逆流が招くトラブル


 

③ モバイルバッテリー・ランタン

 

停電時のスマートフォンは、家族との連絡や情報収集のための命綱です。数回フル充電できる大容量のモバイルバッテリーを用意しておきましょう。

 

また、夜間の余震に備えて、火を使わず部屋全体を安全に照らせるLEDランタンがあると安心です。


防災の日などを機に、備蓄の「点検」をしよう

 

防災グッズは「買って安心」してしまいがちですが、いざという時に使えなければ意味がありません。

 

9月1日の「防災の日」などをきっかけに、年に1回は備蓄品を点検してみましょう。

 

水や非常食の賞味期限はもちろんですが、非常用トイレの凝固剤にも使用期限があります。

 

期限が切れたり、保管状態が悪かったりすると、いざという時に「尿が固まらない」「ニオイが漏れる」といったトラブルの原因になるので、期限をチェックしておきましょう。

 

【関連記事】 期限切れの簡易トイレや携帯トイレは使える?そのまま使うリスクと注意点

 

無理のない備えで、日々の安心をつくろう

 

地震の備えで大切なのは「自宅での避難(在宅避難)」を想定し、命をつなぐ水と食料、そして衛生環境を守る「非常用トイレ」をしっかり用意しておくことです。

 

一度にすべてを完璧に揃える必要はありません。いざという時も家族が安心して過ごせるよう、少しずつ備えを整えていきましょう!

 

\一般のご家庭には:コンパクトな「50回分〜100回分」/

 

\マンションの防災担当・自治会には:「避難所用500回分」/

 

 

【監修】防災士・柳原志保(しほママ)

 

東日本大震災での被災経験から、「本当に現場で使える」にこだわってQbitシリーズの開発を監修。「食べ物は我慢できても、トイレは我慢できない」——。開発に込めたしほママの想いとストーリーはこちら。

 

防災と暮らしをつなぐ——防災士しほママの想い