非常用トイレは4種類ある。知っておきたい特徴と、支援が届くまでの時間の違い

編集スタッフ:山田

 

災害時に使われるトイレには、大きく分けて4つの種類があります。

 

「名前は聞いたことがあるけれど、具体的にどう違うの?」そう思われる方も多いのではないでしょうか。

 

実はこの4つ、形が違うだけでなく、「災害が発生してから、使い始められるまでの時間」が全く違います。

 

いざというとき、避難してきた人がすぐに使えるトイレ環境を整えるために。4つのタイプの特徴と、それぞれの役割を整理しておきましょう。

 

 

1. 仮設トイレ

 

仮設トイレは、工事現場やイベント会場などでよく見かける、個室タイプのトイレです。自治体が協定を結んでいるリース会社などから、避難所へ運ばれてきます。

 

特徴:個室として独立しているため使いやすい。

使用可能になるまでの時間:【遅い】数日〜1週間以上

 

トラックで運搬するため、道路が寸断されると届きません。実際、過去の災害では設置まで1週間以上かかったケースも多々あります。

 

2. マンホールトイレ

 

マンホールのフタを外し、その上に便器やテントを設置して使うトイレです。下水道に直結して汚物を流します。

 

特徴:汲み取りが不要で、比較的日常に近い感覚で使える。

使用可能になるまでの時間:【やや早い】半日〜数日

 

敷地内にマンホール設備がある施設(学校やマンション等)に限られます。また、使用前に「下水道管が壊れていないか」の点検が必要です。

 

3. 簡易トイレ

 

段ボールやプラスチックで作られた、持ち運びできる「便器」です。便器の中に袋をセットして使います。

 

特徴:軽量で移動が簡単。個室(テント等)さえあればどこでも設置できる。

使用可能になるまでの時間:【即時】備蓄していればすぐ

 

便器自体が割れてしまった場合や、トイレの数が足りない時の「増設用」として活躍します。

 

4. 携帯トイレ(排泄袋+凝固剤)

 

今ある洋式トイレや簡易トイレに「排泄袋」をセットし、用を足した後に「凝固剤」で固めるタイプです。もっともコンパクトで、家庭や企業の備蓄の主流です。

 

特徴:いつものトイレ個室を使えるため、精神的に一番落ち着く。

使用可能になるまでの時間:【即時】備蓄していればすぐ

 

断水していても、便器さえ無事なら災害発生直後からすぐに使えます。

 

 

災害時、すぐに使えるトイレ環境を整えるために

 

こうして見ると、ニュースなどでよく見る「仮設トイレ」は、到着までに時間がかかることがわかります。

 

公的な支援(仮設トイレ)が届くまでの「空白の数日間」。ここを乗り切るために必須なのが、自分たちですぐに使える「携帯トイレ」や「簡易トイレ」の備蓄なのです。

 

2016年に起こった熊本地震。災害時一番困ったこと調査では「トイレ」が1位に…。Qbitを共同開発している防災士しほママも、被災時に暗く汚いトイレで用を足すのが本当に嫌だった、といつもお話し頂きます。

 

防災と暮らしをつなぐ——防災士しほママの想い

 

すぐに使える「携帯トイレ」は、備蓄の必需品です。ぜひ、用意しておきましょう。