携帯トイレ・簡易トイレはどう使う?いざというときに困らないための基本ガイド

 

災害で水が止まると、ふだんのトイレが使えなくなることがあります。そんなときに役立つのが、携帯トイレと簡易トイレです。

 

でも、「どう使うのか」「何を準備しておくと安心か」が分からず不安に感じる方も少なくありません。

 

そこで、携帯トイレ(排泄袋と凝固剤)の使い方や、簡易トイレの本体準備について、基本の流れを一通り確認できるようにまとめました。いざというときに困らないよう、備えの参考にしてください。

 

携帯トイレと簡易トイレの役割の違い

 

携帯トイレと簡易トイレは、役割が異なります。

 

携帯トイレ

  • 凝固剤と排泄袋のセット
  • 排泄物を受け止め、凝固剤で固めて処理する

簡易トイレ

  •  座って使うためのトイレ本体
  • 家庭用の備蓄には折りたたみ式が主流

 

簡易トイレと携帯トイレの違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

簡易トイレと携帯トイレの違いとは?家庭での備えに役立つ選び方ガイド

 

多くの簡易トイレは、排泄袋をセットして使う仕組みです。どちらか片方だけでは成り立たないため、両方そろえておくと安心です。


携帯トイレ・簡易トイレの使い方

 

携帯トイレの使い方|排泄袋と凝固剤を用いた手順


携帯トイレは、排泄物を受け止めて固めるための排泄袋と凝固剤がセットになったもの。簡易トイレの本体や、家庭のトイレにセットして使うほか、車内や移動中などでは単体で使うこともできます。

 

①用を足す


簡易トイレにセットした状態で座り、いつも通りに用を足します。子どもや高齢者が使う場合は、姿勢が安定するように支えてあげると安心です。


②凝固剤をふりかける


排泄後、付属の凝固剤を排泄袋の中にまんべんなくふりかけます。すぐに固まるタイプが多く、臭いも抑えられます。


③袋をしっかり縛る


固まりを確認したら、排泄袋の口をしっかり結びます。空気を軽く抜いてから結ぶと、臭い漏れを抑えられます。臭い漏れが心配な場合は、二重にすればより安心できます。


④指定の方法で廃棄する


使用済みの排泄袋は、多くの地域では可燃ごみとして処分できますが、自治体によってルールが異なる場合があります。非常時に備えて、普段から確認しておくと安心です。


具体的な処理の手順や、衛生的に捨てるための注意点も確認しておきましょう。


簡易トイレの使い方|本体の準備

 

家庭用の簡易トイレの多くは折りたたみ式で、必要なときにすぐ組み立てて使えるつくりです。

 

①付属の説明書に沿って、本体を組み立てる

 

収納されているパーツを広げ、手順に沿って組み立てていきます。

 

はめ込みながら組み立てるタイプの場合、はめ込みが甘いと座ったときにぐらつくことがあるため、しっかり固定されているかを確認しましょう。

 

また、使用する場所はできるだけ平らで安定した床面を選ぶと、安全に使えます。

 

②排泄袋をセットする

 

排泄袋の口を大きく広げ、本体のフチにしっかりかけます。

 

深めにセットしておくと、使用時に排泄袋がずれにくく、処理もしやすくなります。二重袋タイプの場合は、両方の袋をしっかり広げてセットしましょう。

 

③安定性をチェックする

 

軽く腰をおろしてみて、横揺れやぐらつきがないか確認します。ぐらつく場合は、歪んでいるところがないか、よく確認しましょう。

 

よくある質問

 

Q 臭いは抑えられますか?

 

臭いは、排泄物を凝固剤でしっかり固めることで、大きく抑えられます。消臭成分入りの凝固剤を選ぶと、密閉したときの臭い戻りも少なく安心です。

 

Qbit いつでも簡単トイレEX+超強力消臭』は、7日間に臭わない超強力な消臭効果のある凝固剤を使用しているため、臭い対策としても心強い備えになります。


家にあるものでできる消臭対策も確認しておくと安心ですよ。

 

Q 袋が破れたり、漏れたりしませんか?

 

排泄袋は、厚みのある素材で作られているため、通常の使用で破れたり漏れたりする心配はほとんどありません。

 

排泄袋を説明書通りに正しくセットし、使用後にしっかり空気を抜いて結ぶことで、より安全に使えます。

 

凝固剤の質にも注意が必要です。凝固剤が「尿」に反応せず固まらないと、液体のまま漏れ出すリスクがあります。(水なら固まるけれど、尿だと固まらない商品も存在します)

 

Qbitの凝固剤なら、尿でも確実にゲル状に固まるため、万が一排泄袋が傾いても中身がこぼれず安心です。

 

▼【動画】水ではなく「尿」と同じ「塩分あり」の水分で固まるか検証しました。

 

Q 子どもや高齢者でも使えますか?

 

使えます。

 

子どもは座ったときに姿勢が安定するよう、そばで軽く支えてあげると安心です。高齢者の場合は、立ち座りや体重移動がしやすいように、平らで滑りにくい場所や壁際で使うと安全に利用できます。

 

Q どれくらいストックしておけば安心ですか?

 

家庭の備蓄としては、家族人数 × 1日7回 × 7日分を目安に準備しておくと安心です。

 

災害発生から最初の3日間(72時間)は支援が遅れやすく、個人で乗り切る力が求められます。できれば7日分備えておくと、状況が長引いたときにも困りません。

 

非常用トイレセット(携帯トイレ) 何日分必要?

 

Q 保存期限はありますか?

 

携帯トイレに使われている凝固剤には保存期限があります。

 

メーカーによって異なりますが、目安は 5〜10年ほど。時間が経つと固まりにくくなるため、パッケージに記載されている期限を確認しておくと安心です。

 

中には、より長く保存できるタイプもあります。『Qbit いつでも簡単トイレEX+超強力消臭』は、保存目安が15年。長期備蓄をしておきたい家庭に向いています。

 

保存期間の確認方法もチェックしておきましょう。

 

Q どうやって捨てればいいですか?

 

使用後の携帯トイレは、凝固剤で固めて排泄袋をしっかりしばれば、多くの地域で可燃ごみとして処分できます。ただし捨て方は自治体によって異なるため、お住まいの地域のルールを確認しておくと安心です。

 

詳しい処理の流れはこちらで紹介しています。

使用済み簡易トイレ(携帯トイレ)の捨て方|衛生的な処理手順とゴミ出しルール

 

携帯トイレや簡易トイレの使い方を知って、もしもの不安を減らそう

 

携帯トイレや簡易トイレの使い方を知っておくことは、非常時の安心につながる備えのひとつです。停電や断水が起きても、落ち着いて行動するための“心の余裕”が生まれます。

 

家庭の人数や状況に合わせて必要な分をそろえ、普段から使い方を確認しておくことで、いざという場面でも慌てずに済みます。

 

いざというときに備えて、できるところから備えていきましょう。

 

 

【監修】防災士・柳原志保(しほママ)

 

東日本大震災での被災経験から、「本当に現場で使える」にこだわってQbitシリーズの開発を監修。「食べ物は我慢できても、トイレは我慢できない」——。開発に込めたしほママの想いとストーリーはこちら。

 

防災と暮らしをつなぐ——防災士しほママの想い