防災士が教える「失敗しない簡易トイレ備蓄」｜プロが重視する4つの条件とは？

災害で水道が止まると、ふだんのトイレが使えなくなることがあります。そんなときに備えておきたいのが、簡易トイレや携帯トイレなどの非常用トイレです。

ただ、種類が多く「どれを選べばいいのか分からない」という声もよく聞きます。

そこで今回は、防災士として多方面で活動するしほママと一緒に、簡易トイレを備えるときに押さえておきたいポイントをまとめました。

いざというときに困らないよう、必要な備えを確認しておきましょう。

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今回のポイントとあわせて、簡易トイレと携帯トイレの違いや選び方ガイドも確認しておくと、より万全な備えになりますよ。

災害時に簡易トイレが必要な理由

災害で水道が止まると、ふだんのトイレがそのまま使えなくなることがあります。また、下水の逆流や停電で水が流せないこともあるため、在宅避難でも非常用トイレの確保は欠かせません。

排泄を我慢すると、体調を崩したり衛生環境が悪くなったりする原因になります。簡易トイレや携帯トイレを備えて、いざというときも落ち着いて過ごせるようにしておきましょう。

おさえておきたい、簡易トイレ備蓄のポイント

災害時は、落ち着かない状況の中でトイレを使うことになります。だからこそ「だれでも安心して使えること」が、簡易トイレを選ぶうえでの大切なポイントです。

安定して座れる

停電や断水で気持ちが落ち着かないとき、ぐらつくトイレはさらに不安を大きくしてしまいます。

「しっかり座れる形状か」、「耐荷重が十分かどうか」は、安心して使うための基本です。 特に長時間の在宅避難では、繰り返し使うことを考えて、安定感のあるタイプを選びましょう。

組み立て・片付けが簡単

災害直後は、いつもより判断に時間がかかったり、手先が思うように動きにくかったりします。

複雑な組み立てが必要なタイプだと、いざというときに使うのが難しくなることも。組み立てがシンプルで、排泄袋をセットしてすぐ使える手軽さがあると安心です。

保管しやすく、かさばらない

簡易トイレは、災害時に備えてふだんは収納しておくことが多いでしょう。サイズが大きすぎるとかさばってしまい、収納場所に困ることも。

簡易トイレは、収納するときにかさばらず、保管しやすいものを選びましょう。そうすれば、無理なく備えられます。

簡易トイレにセットする携帯トイレ（排泄袋＋凝固剤）の品質

簡易トイレ本体だけでは使えません。排泄物を受け止めるための排泄袋と凝固剤をセットにした「携帯トイレ」が必要です。

災害時はゴミの回収が止まりやすいため、しっかり固まり、消臭効果のある凝固剤がセットになっていると安心です。

臭い・衛生面の負担を少なくするためにも、性能が明記されたものを備えておくと心強いでしょう。

▼【動画】防災士も推奨！Qbitの凝固剤は、尿と同じ「塩分あり」の水分でもしっかり固まります

いざというときに落ち着いて過ごすために

災害時のトイレ問題は、だれにとっても負担が大きいものです。

だからこそ、ふだんから簡易トイレや携帯トイレを備えておくことで、いざというときの不安をぐっと減らせます。

今回紹介したポイントを参考に、まずは、ご家庭に合った簡易トイレを備えておくところから始めてみてください。