非常用トイレの凝固剤ってどんな仕組み?どこに売ってる?専門メーカーが分かりやすく解説

防災グッズには、非常用のトイレが欠かせません。そこに必ず必要なのが凝固剤です。
この記事では、「そもそも凝固剤って何?」「どこで売っているの?」という疑問にお答えして、専門メーカーが分かりやすく解説します。
トイレの「凝固剤」とは?非常用トイレに欠かせない仕組み

そもそも、非常用のトイレに使われる「凝固剤」とは一体どのようなものなのでしょうか。まずはその仕組みと、防災において欠かせない重要な役割について解説します。
尿などの水分をすばやくゼリー状に固める粉
凝固剤の正体は、「高吸水性樹脂(ポリマー)」と呼ばれる粉末です。紙おむつや生理用品などにも使われている成分で、水分に触れると自らの体積の数百倍もの水を吸収し、瞬時にゼリー状に固める性質を持っています。
このポリマーのおかげで、断水して水が1滴も出ない状況でも、排泄物をサッと固めて処理することができるのです。
固めるだけじゃない!ニオイと雑菌を防ぐ重要な役割
「ただ水分を固めるだけなら、別に要らないのでは?」「新聞紙やペット用シーツなどで代用できてしまうのでは?」と思うかもしれません。
しかし、凝固剤にはもう一つ「悪臭と雑菌の繁殖を防ぐ」という極めて重要な役割があります。
たとえば、地震などの災害時は断水したり、ゴミの収集がストップしたりします。すると、排泄物をいつものように水でトイレに流すことができず、ゴミの収集が再開するまでの数日間、自宅で保管しなければなりません。
尿などの水分を含んだ新聞紙やペット用シーツは、そのまま放置すると雑菌が急激に繁殖し、強烈な悪臭が発生してしまいます。たとえビニール袋等に入れていたとしても、徐々に臭いが漏れてきます。
そこで重要なのが、ニオイや雑菌を防ぐことのできる凝固剤なのです。
凝固剤で水分をすばやくゼリー状に固めるのはもちろん、さらに「ニオイや雑菌を防ぐ成分」が配合された商品を選ぶことで、数日間自宅でゴミを保管しても不快な思いをせずに済みます。
トイレの凝固剤はどこに売ってる?
では、この凝固剤はどこに行けば買えるのでしょうか?実は、私たちの身近な店舗でも販売されています。それぞれの店舗の特徴をまとめました。
100均(ダイソー・セリア・キャンドゥなど)
最も手軽に買えるのが100円ショップです。
防災グッズコーナーや、トラベル(衛生用品)コーナーに置かれていることが多く、1回〜3回分程度の使い切りパックが110円(税込)で販売されています。カバンや車に少しだけ常備しておきたい場合に便利ですが、安価に抑えるため1回分の凝固剤量が少ない商品も見受けられ、1袋では足りない場合もありますので少し多めに備えるといいでしょう。
ホームセンター(カインズ・コーナン・DCMなど)
家族の人数分をしっかり備えたい場合は、ホームセンターが探しやすいです。
充実した防災用品コーナーがあり、5回分〜数十回分の中容量〜大容量パックが手に入ります。
ドラッグストア・ディスカウントストア
マツモトキヨシやウエルシアなどのドラッグストア、ドン・キホーテなどでも販売されています。
介護用オムツのコーナーや、季節の防災コーナーに置かれていることが多いですが、店舗によって取り扱いのバラつきが大きく、取り寄せになる場合もあります。
ネット通販(Amazon・楽天・メーカー直販)
50回〜100回分の大容量パックや、消臭力に特化した「専門メーカー品」をじっくり比較して選べるのがネット通販です。重いものを自宅まで届けてもらえるメリットもあります。
市販品を買う前に知っておきたい!凝固剤の「落とし穴」

身近な店舗で手軽に買える凝固剤ですが、実は「とりあえず安いものを買っておけばいい」というわけではありません。いざという時に後悔しないために、知っておくべき3つの落とし穴があります。
「水」では固まるのに「尿」だと固まらないことも
一番の落とし穴は、「水道水(真水)なら固まるけれど、塩分を含む尿だと固まらない(または固まるのに時間がかかる)」凝固剤が存在することです。
いざ使おうとした時にシャバシャバのままだと、袋から漏れる危険もあり、後処理が非常に大変になってしまいます。
▶「尿」に近い成分で固まるかどうかの検証実験はこちら
【関連記事】【動画検証】携帯トイレの凝固剤、本当に固まる?尿と同じ「塩分あり」の水分で比べてみました
「ただ固まるだけ」だと数日後に悪臭が漏れる
中には、「ちゃんと固まるけれど、消臭効果はあまりない」タイプのものもあります。災害時は使用済みの袋を家の中に何日も置いておくことになります。
消臭機能が弱いと、数日後に家の中が悪臭で満たされ、大変なストレスになってしまいます。
使用期限が短いと、いざという時に使えない
凝固剤は湿気に弱く、パッケージの素材や密封性が低いと、数年で劣化して「いざ使おうと思ったらカチカチに固まっていて使えなかった」というケースが起こります。安さだけで選ばず、「長期保存」ができるかどうかも重要なポイントです。
▶さらに詳しい選び方はこちら
【関連記事】簡易トイレと携帯トイレの違いとは?家庭での備えに役立つ選び方ガイド
もしもの時、凝固剤がない時の代用品は?
「急に断水したけれど、家に凝固剤も売っているお店もない!」という緊急事態には、身近なもので一時しのぎをすることも可能です。
例えば、細かくちぎった新聞紙や、ペット用のトイレシーツ、紙おむつなどを便器(ゴミ袋の中)に敷き詰めることで、水分をある程度吸収させることができます。
ただし、これらは本来の凝固剤ほどの強力な消臭力や抗菌力はないため、あくまで「緊急手段」として覚えておきましょう。
▶凝固剤の代用になるアイテムについて詳しく知りたい方はこちら
【関連記事】簡易トイレ・携帯トイレの凝固剤|代用できる身近なアイテムと注意点
家族を守るなら「強力消臭」の凝固剤を備えよう

トイレの凝固剤は、100均やホームセンターなどで手軽に購入できます。「とりあえず試してみたい」「持ち歩き用が欲しい」という場合は、市販のものを活用するのも良いでしょう。
しかし、長期間ゴミが捨てられない過酷な避難生活を想定するなら、圧倒的な「消臭力」と、劣化しにくい「長期保存」に優れた専門メーカー品を備蓄しておくのが一番の安心です。
Qbitの『超強力消臭 いつでも簡単トイレ』なら、強力な消臭成分を配合し、15年の長期保存が可能です。家族の健康と快適な環境を守るために、確かな品質の凝固剤を備えておきましょう。
【監修】防災士・柳原志保(しほママ)

東日本大震災での被災経験から、「本当に現場で使える」にこだわってQbitシリーズの開発を監修。「食べ物は我慢できても、トイレは我慢できない」——。開発に込めたしほママの想いとストーリーはこちら。
